3DS Co., Ltd創造力を加速させる、
これからの3Dデジタルツール

お知らせ KeyShot 9.2 正式リリース

本日、KeyShot バージョン 9.2 が正式リリースされました。
今回の更新・改善内容は以下の通りになります。

■ 新型「半透明マテリアル」
KeyShot 9.2では、CPUレンダリングに特化した新型の半透明マテリアルを導入します。かなり大きな改善となるため、マテリアル名を「半透明(アドバンス)」→ 「半透明マテリアル」に変更しました。
この新型マテリアルは、KeyShot 9.1 GPUモードで使っていた 「半透明(アドバンス)」に基づくものですが、CPUとGPU 両方で速度・高品質が最適化されています。古いのに比べて新型マテリアルは モデルの薄い部分や 末端のところに対して優れた結果が得られるようになります。パフォーマンスがかなりアップされます。

※「半透明(アドバンス)」マテリアルを含む既存のシーンを開くと、マテリアルは「半透明(アドバンス)(レガシー)」として表示されます。マテリアルタイプを「半透明マテリアル」に変更すると新型マテリアルの効果になります。

■ NVLinkマルチGPUメモリの対応
KeyShot GPUモードは、KeyShot 9.2でNVIDIAのNVLink機能で接続された複数のGPUを使用したPCのメモリスケーリングを対応します。
たとえば、2本のNVIDIA Quadro RTX 8000 GPUは、合わせると 96 GB の GPUメモリがあります。 NVLinkで複数のGPUを接続している場合、リアルタイムビューのHUD表示で合計の使用可能GPUメモリを確認できます。
NVLink対応に加えて、GPUの起動時間とGPUインテリアモードでの直接照明レンダー時間が短縮されました。

■ KeyShotベンチマーク機能
KeyShot Viewerにベンチマークツールを追加しました。
ベンチマークツールは、Intel Core i7-6900K CPUを使用する参照PCスペック(全8コア使用、 3.20GHz)と比較して、CPU・GPUがKeyShotシーンのレンダー速度を評価します。1.0のスコアは参照システムと同パフォーマンス、2.0スコアは参照PCの2倍速い、との意味をします。ベンチマークを実行するには、KeyShot Viewerを起動し、「ベンチマーク」を選択してください。

既にKeyShot 9をご利用のお客様は、起動すると更新版のダウンロードダイアログが表示されます。
弊社ダウンロードサイトから直接ダウンロードすること御可能です。有効なメンテナンス契約をお持ちのお客様はすぐに無料で更新できます。

◆ KeyShot 9.2 リリースノーツ

新機能
・NVLinkマルチGPUメモリ対応
・KeyShot Viewerのベンチマーク機能
・JPEG出力の品質スライダー追加
・マテリアルインポートツールに「フォルダーのインポート」オプションを追加
・CPUモードでパフォーマンスを向上した半透明アドバンスマテリアル(新名 「半透明マテリアル」)

改善内容
・コースティクスの改善
・GPUインテリアモードでの直接照明を改善
・GPU起動時間の短縮
・ネームテンプレートのグローバル・ローカルリビジョン番号変数の名前を変更
・「Esc」を押して、ようこそウィンドウとKeyShotXRウィンドウを閉じるオプションを追加
・空白のレンダー名でレンダー開始・キュー追加すると警告メッセージが表示
・[カメラのリセット]ダイアログから[再表示しない]オプションを削除
・スタジオをキューに追加すると、スタジオウィンドウの順序が考慮される
・対応しない画像形式に対して警告メッセージを表示
・KeyShot Viewerにベンチマークモードを追加
・位置の貼り付け機能が部品のロック状態を考慮する
・リアルタイムビューのコンテキストメニューに関連するホットキーを追加
・モデルセットロックアイコンにホバー(マウスポインタ-を合わせるとハイライト)状態を追加
・シーン警告ダイアログが警告内容に合わせてサイズが変更
・面光源レンダリングのノイズが低減
・変形形状のあるシーンを読み込む時、変形処理プログレスバーが常に表に表示
・ネームテンプレートのリビジョン番号の一貫性の向上
・システムリビジョン番号を0ではなく1から開始
・ウィンドウメニューのライブラリ・プロジェクトのデフォルトの順序を修正
・スタジオに新規スタジオ設定を追加
・HDRIピンライト無効化機能の改善
・画像メニューにノイズ除去を追加
・マテリアルタブのプレビューアイコンにホバー(マウスポインタ-を合わせるとハイライト)状態を追加
・マテリアルがリンクされていない場合、シーンツリー→パーツプロパティでの「マテリアルのリンク解除」選択が無効
・FPS表示は小数を表示しない
・Alembicアニメーションフレームの変更の高速化
・アニメーションタイムライン操作性改善

バグフィックス内容
・移動ツールがNURBSのみのオブジェクトを追跡しなかったバグを修正
・一度レンダリングした後、シーンを再度開いてレンダリングすると発生するクラッシュを解決
・Web ConfiguratorレンダリングをキャンセルするとKeyShotがフリーズしてしまう問題を解決
・領域レンダリング有効の時、EXR出力が失敗する問題を解決
・Windows Server 2019の起動時のクラッシュを解決
・面光源のインポート時のクラッシュを解決
・マテリアルのリンク解除時クラッシュを解決
・編集ボックスにフォーカスがあるときにアニメーションウィザードを閉じるとクラッシュする問題を解決
・スクリプトの後にコマンドを実行するとクラッシュする問題を解決
・分割したサーフェスを親グループ外に移動して親を削除すると、サーフェスが消えてしまう問題を解決
・アニメーションカーブUIのディレーが発生する問題を解決
・KeyShot XRアニメーションの再生時間を変更するとFPSも変更されてしまう問題を解決
・デュアルモニター構成でアニメーションのUI要素が間違った位置に表示れてしまう問題を解決
・ダークテーマで一部のアイコンの色が切り替わらない問題を解決
・GPUモードで再テッセレーションをキャンセルするとパーツが消えてしまう問題を解決
・ポリゴンがないパーツがあるとGPUモードが初期化に失敗する問題を解決
・GPUモードで地面が黒くなる問題を解決
・マルチGPUシステムでの収束の問題を解決(マルチGPUを対応)
・移動ツールを使用してアニメーションが誤った状態で終了してしまう問題を解決
・KeyShot 8シーンをインポートするとナンバーフェードのノードが正しく変換されない問題を解決
・DWGインポートに関するいくつかの問題を解決
・非表示レイヤーを表示してしまうAlias形式のインポートに関する問題を解決
・Cinema4Dインポーターが日本語を含むローマ字以外のファイルパスからインポートできない問題を解決
・SolidWorksインポート時の法線が反転している問題を解決
・フォルダー依存が無効の時、WIRE形式ファイルをインポートする際の問題を解決
・ファイルインポートに関するいくつかの問題を解決
・再テッセレーションのシェーディングエラーを解決
・ネームテンプレートに対するいくつかの問題を解決
・Configuratorに対するいくつかの問題を解決

など、パフォーマンス、UI、安定性のフィックス・改善を実施。