ブログ KeyShotスクリプト機能のご紹介
KeyShotスクリプト機能ってなに?
KeyShot Scripting は、繰り返し作業の自動化やカスタム機能の開発などができる機能です。KeyShotはバージョン6.0からPython言語を組み込み、自動化機能の拡張を実現しました。スクリプト機能でタスクを自動化することで、ヒューマンエラーをなくし、一貫した結果を得ることができます。
KeyShot Scripting は、さまざまな機能を使用できますが、今回は、モデルのインポート、マテリアルの適用、複数カメラビューのキューイング、任意の設定でのレンダリングについて紹介します。数回のクリックで、さまざまなマテリアルとカメラを組み合わせたイメージを自動的にレンダリングすることができます。
本チュートリアルの内容
今回は4種類のおもちゃの列車を使用し、それぞれのモデルのインポート、マテリアルの適用、レンダリング作業を自動化します。本チュートリアルには以下のコンポーネントが含まれます。
- 4つの異なる3Dモデル
- 3つの異なるカメラアングル
- 2つの異なるマテリアルの組み合わせ
それぞれのマテリアルセットを使用して、各カメラアングルで各モデルをレンダリングし、合計24パターンの結果を得るカスタムスクリプトで、プロセス全体を自動化します。
サンプルファイルのダウンロード
今回のスクリプトでは、モデルのレンダリングを自動化するために4つの項目が必要です。各項目は下記のダウンロードリンクに含まれています。
① KeyShot .bipファイル(レンダリングされるすべてのカメラを含む)
② モデル(KeyShotシーンにインポートしてレンダリングする対象)
③ マテリアルテンプレート(モデルに適用させるKeyShotマテリアル)
④ Pythonスクリプト(プロセスを自動化するスクリプト)
スクリプトの操作プロセス
このチュートリアルの操作は、以下の流れです。すべてのモデルに対して、同じ操作を繰り返してください。
① .bipファイルを開く
② マテリアルテンプレートをインポートする
③ スクリプトを読み込む
④ 設定を指定する
⑤ スクリプトを実行する
スクリプトをロードすると、ダイアログが表示されます。スクリプトの設定を指定し、実行すると、モデルの読み込み、マテリアルの適用、カメラのアクティブ化、ジョブの各モデルがキューに入れられます。スクリプトの流れは下図のようになります。
スクリプトの操作手順
① ToyTrain.zip を解凍し、KeyShotで開きます。
② ウインドウ→マテリアルテンプレート… メニューを開き、keyshot-material-template-import-icon-00.jpg をインポートし、マテリアルフォルダから ToyTrain_Realistic.kmtp と ToyTrain_Toon.kmtp を読み込みます。
③ ウインドウ→スクリプトコンソール… メニューを開く、もしくはツールバーから keyshot-scripting-icon-00.jpgスクリプトを選択します。
④ スクリプトフォルダから、ToyTrain_BatchRender.py スクリプトを開きます。
⑤ 実行をクリックすると、設定を指定するダイアログボックスが開きます。
⑥ モデルファイルのインポート先を設定します。
⑦ 画像ファイルの種類と出力先を設定します。
⑧ イメージのレンダー設定を指定します。
オプション1:追加のトゥーンパスをレンダーする場合にチェックボックスをチェックします。
オプション2:[プロセスキュー]チェックボックスをオンにすると、レンダリングを開始し、すぐに各ビューがレンダリングキューに追加されます。KeyShotをレンダリングする前に、レンダリングキューのレンダリングを確認する場合は、このボックスにチェックを入れないでください。
以上です。
あとは、レンダリングが完了するまで待つだけです。
KeyShot Scriptingの応用
今回のチュートリアルは、KeyShotの強力なスクリプティング機能の1つの使用例です。スクリプティングについてのさらに詳しい情報については、クイックスタートガイドを参照するか、KeyShot Forum Scripting board をご覧ください。
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