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ブログ KeyShotの透明マテリアルの色密度を調整する方法

現実の材料を観察すると、ガラスのような透明材料は厚さによって色が変わることがわかります。
例えば、窓ガラスは、ガラスが薄いところの色がほぼ見えませんが、ガラスの端から見ると、材料の厚さによって色が暗く見えます。深い水が暗くみえますが、浅いと透明度が上がります。
KeyShotでは、ガラス(ソリッド)、誘電体、および液体マテリアル設定の「色密度」もしくは「透明度」で色の深さを調整できます。色自体はRGBやHSV値で指定されますが、濃度・透明度は、色が表現されるまで光がマテリアルにどのくらい深くまで届くレベルを、スライダーコントロールで調整します。スライダー単位はシード単位に基づくため、ジオメトリ尺度の正確性が重要です。
以下のサンプルでは、あるカラーパネルがさまざまな厚みでモデリングされ、ガラス(ソリッド)マテリアルが適用されています。パネルが㎜単位でモデリングされているため、色密度が「1」に設定すると厚み1㎜パネルの色密度が濃度100%で表現されます。厚み1㎜以上のパネルの色が暗くなり、それより薄いパネルがあれば色も薄く見えます。
少しわかりにくいですが、スライダーを右にずらすと色密度の「基準値」が大きくなり、逆に色が薄くなります。

密度が指数的に暗くなるため、黒など暗い色を使うと望ましくない効果になりますのでご注意ください。
尚、厚みが必要なため、サーフェスではなく、ソリッドモデルを利用すると最も効果的です。
上記の例で使ったモデルファイルは以下のリンクからダウンロードできますので、是非お試しください。