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ブログ 「入れ子誘導体」によるグラス・液体効果

入れ子誘導体を対応するKeyShot 8では、グラス内の液体のレンダリングが更に簡単になりました。

入れ子誘導体とは
誘導体は伝導性の悪い固体・液体・気体のことです。中にはセラミック、ガラス、プラスチック、紙、純水などが含まれております。光がこのような物体に入ると屈折し、数種類の誘導体が入れ子となっていると効果が複雑になります。KeyShotでは、入れ子誘導体を対応し、順番によって屈折の効果をコントロールできます。
過去のKeyShotバージョンでは、液体とガラスマテリアル、及び他の誘導体との境界を定義する必要がありましたが、最新版では、3次元モデリングによる境界定義が不要になりました。液体とガラスマテリアルを交差させることにより、それぞれの誘導体が「入れ子」となり、屈折効果がリアルに実現できます。

ガラス面
マテリアル:ガラス(ソリッド)
屈折率:1.5

液体面
マテリアル:液体
透明度:5
屈折率:1.334
外形屈折率:1.0

サーフェスを交差させる
一つ重要なポイントですが、液体モデルがグラス面と少し交差させる必要があります。なぜなら、それぞれのマテリアルが「入れ子誘導体」になっていなければならないからです。
すなわち、液体とグラスが同一平面になっていると物理的に不可能な状態になり、効果が不自然になってしまいます。少しだけでも交差しているとより良い結果になります。
3次元モデリングソフトで交差させることも可能ですが、KeyShotの中でも、液体モデルのスケールを少し大きくすると同じ効果になります。スケール設定はモデルの移動タブ下にあります。

設定調整
透明度の高いマテリアルやガラスなどをレンダリングする際、レイバウンス数を充分であることをご確認ください。光が通る透明面ごとにレイバウンスが必要となり、更にその裏の面をレンダリングするにはもう一回分のレイバウンスが要ります。ほとんどのケースでは「プロダクト」ライティングモードで充分でしょう。下記のリンクからサンプルモデルをダウンロードしてお試しください。